第23回日本先進糖尿病治療・1型糖尿病研究会

ご挨拶

この度、2024年10月12日(土)・13日(日)の 2 日間、富山国際会議場において第23回日本先進糖尿病治療・1 型糖尿病研究会を開催させていただくこととなりました。このような貴重な機会をいただき、世話人の先生方をはじめご関係の皆様に深く感謝申し上げます。

今回のテーマは、「CAREの革新とCUREへの探求」とさせていただきました。近年、糖尿病管理デバイスの進歩は著しく、グルコースモニタリングシステムの進化やHybrid Closed Loopインスリンポンプの普及が進んでいます。今後はさらに、Automated Insulin Deliveryシステムの進化やパーソナルヘルスレコード(PHR)の活用が見込まれ、まさに現在進行形で「CAREの革新」が起こっていると言えます。また、糖尿病管理の進化に伴い、メディカルスタッフの皆様の貢献がますます重要になって参ります。これらの活用や課題などについて、共有・議論できればと考えています。一方で、ポストインスリン発見100年時代の課題として、1型糖尿病の成因に対する治療の可能性を探索することも重要視されています。そのためには、1型糖尿病の成因、病態をより明らかにするための取り組みに加え、発症後の進展抑制や発症前の予防を念頭に置いた研究や調査も望まれます。また、我が国でも膵・膵島移植が行われ、患者QOLの向上をもたらしていますが、代替膵島の研究も精力的に行われており、その臨床応用に向けた発展も望まれています。これらの研究の現状や展望を議論することで、「CUREへの探求」に繋がるものと期待されます。

本大会では、進化する糖尿病管理、1型糖尿病の成因・病態に関する研究や次世代医療の可能性等について、基礎研究、臨床研究、症例提示などの様々な角度から理解を深めるための企画を設けます。最先端の研究からチーム医療まで、幅広い知識を共有・議論できる場になるように準備を進めて行く所存です。

富山へお越しの際には、お時間が許せば秋の黒部峡谷や立山連峰をお楽しみにいただけます。また、富山湾は「天然の生簀」と言われており、豊富な海の幸を味わっていただければ幸いです。ぜひとも多くの皆様に富山へお越しいただき、熱く楽しい議論ができることを切に願っております。皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

第23回日本先進糖尿病治療・1型糖尿病研究会

会長中條 大輔

(富山大学学術研究部医学系臨床研究管理センター 教授)

当番世話人梶尾 裕

(国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科)

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